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100切りを目指す方へ。狙うのはパーオンではなく、半分のボギーオンです
「パーオン」という言葉は聞いたことがあっても、「ボギーオン」はあまり馴染みがないかもしれません。
でも、100切りを目指すゴルファーにとって、本当に意味があるのはパーオンではなくボギーオンの方です。
先に結論をお伝えします。100切りに必要なボギーオンは、18ホールのうち半分程度。全ホールでボギーオンできれば、それはもう90切りが見えるレベルです。
つまり「グリーンに乗らなかった」と落ち込む必要は、ほとんどありません。乗らなかったホールはダボで上がればいい。それが100切りのペースです。
この記事では、独学でシングルまで到達した私の経験から、①ボギーオンの意味と数え方、②100切りに必要なボギーオンの数、③ボギーオンを狙うと何が変わるのか、をお伝えします。
ボギーオンとは?パー4なら「3打目」でグリーンに乗せること
ボギーオンとは、規定打数プラス1打でグリーンに乗せることです。乗せてから2パットで上がれば、スコアはボギーになります。
パーオンとボギーオンの違い
| ホール | パーオン(規定−2打で乗る) | ボギーオン(規定−1打で乗る) | 2パットなら |
|---|---|---|---|
| パー3 | 1打目でオン | 2打目でオン | ボギー(4) |
| パー4 | 2打目でオン | 3打目でオン | ボギー(5) |
| パー5 | 3打目でオン | 4打目でオン | ボギー(6) |


パーオンは「2パットでパーが取れる状態」、ボギーオンは「2パットでボギーが取れる状態」。それだけの違いです。
なぜ100切りではボギーオンで考えるのか
パー4を2打でグリーンに乗せるには、ドライバーで200ヤード前後を運び、そこから150ヤードを狙って乗せる必要があります。100切りを目指す段階で、これを毎ホール要求するのは現実的ではありません。
一方ボギーオンなら、パー4は3打使える。ティーショットが曲がっても、2打目でフェアウェイに戻して、3打目をショートアイアンで乗せればいい。これなら十分に届く話です。
100切りの世界は、パーオンではなくボギーオンで組み立てるほうが、はるかに現実的なのです。
100切りに必要なボギーオンは「18ホール中9ホール」でいい
ここがこの記事でいちばんお伝えしたいところです。
全ホールをボギーオンして2パットで上がると、スコアは90になります。パー72に18打を足した数字です。つまり、全ホールボギーオンは、すでに90切りが見えるレベル。100切りに必要な水準ではありません。
ボギーオンできた数とスコアの目安(パー72・2パット計算)
| ボギーオンできたホール数 | 残りのホール | スコアの目安 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| 0ホール(全ホールダボ) | 18ホール | 108 | まずはここが基準 |
| 9ホール | 9ホールはダボ | 99 | 100切り達成! |
| 14ホール | 4ホールはダボ | 94 | 90切りが見えてくる |
| 18ホール(全ホール) | ― | 90 | 90切りのライン |


※乗ってから2パットで計算した目安です。3パットが増えれば、その分だけスコアは加算されます。
半分のホールでボギーオンできれば99。残り半分は乗らなくていい、という計算です。
これは、私が別の記事でお伝えしている「100切り=ダボペース」とまったく同じ話を、グリーンに乗せる側から見たものです。基本はダボ、半分のホールでボギーが拾えれば100は切れる。その「ボギーが拾えるホール」の正体が、ボギーオンできたホールなのです。


ボギーオンを意識すると、2打目のクラブ選択が変わる
ボギーオンで考えるようになると、ラウンド中の判断がはっきり変わります。変わるのはティーショットではなく、2打目以降です。
ティーショットは、これまでどおり思いっきり打っていい
念のため先にお伝えしますが、ボギーオンを狙うからといって、ティーショットを刻む必要はありません。私はドライバーを思いっきり振る派です。曲がってもOBでも、そこから立て直せるのがボギーオンの発想だからです。
抑えるべきは、ティーショットではなく「取り返そうとする2打目」のほうです。
残り180ヤードから、無理に乗せにいかない
ティーショットが曲がって、グリーンまで残り180ヤード。ラフの中。ここで「3番ウッドで一気に乗せたい」と考えてしまうのが、スコアが崩れる典型的な入口です。
ボギーオンで考えるなら、この場面の正解は「100ヤード手前まで運ぶ」こと。3打目を得意なショートアイアンの距離に残せば、ボギーオンの可能性は一気に上がります。
- ❌ 180ヤードを無理に狙う → ミスすればさらに深いラフや林、4打目でも乗らない
- ⭕ 100ヤード手前まで運ぶ → 3打目はショートアイアンでボギーオン、2パットでボギー
刻むというより、「次の1打を、自分の得意な距離に置く」という考え方です。我慢のゴルフではなく、いちばん自信のあるクラブを使うための組み立てです。
OBしたホールも同じ考え方
ティーショットがOBになっても、前進4打(プレー4)から4打目をショートアイアンで乗せれば、2パットで6=ダボ。ボギーオンはできませんが、想定内の1ホールとして収まります。


ボギーオンできても、3パットするとダボに戻る
見落とされがちですが、ボギーオンには「2パットで上がる」という前提がついています。
せっかく3打目で乗せても、そこから3パットすればスコアは6=ダボ。ボギーオンの計算はそこで消えてしまいます。
私自身、100切りを目指していた頃は、乗せたことに満足して長いパットを大きくオーバーし、返しも外して3パット——というホールが何度もありました。
ボギーオンを活かすための、グリーン周りの優先順位
- 乗せる位置:ピンを狙うより、グリーンの真ん中。ロングパットが残らない場所へ
- 1パット目の距離感:入れにいくのではなく、次を確実に沈められる位置に寄せる
- アプローチ:乗らなかったときも、寄せてワンパットならボギーが拾える
ボギーオン率を上げる努力と、3パットを減らす努力は、スコアの上ではまったく同じ意味を持ちます。特にパターはラウンドで一番多く使用するクラブ。スコアを作るためには、しっかり練習することが重要です。
ボギーオン率を上げる練習は、結局ショートアイアン
では、ボギーオンできるホールを増やすには何を練習すればいいのか。答えははっきりしています。100〜130ヤードを、狙った方向に、同じ距離で、確実に打てるようにすることです。
パー4の3打目も、前進4打からの4打目も、ラフから運んだ次の1打も——ボギーオンを決めるのは、ほとんどこの距離です。
ドライバーの飛距離が10ヤード伸びてもボギーオン率はほとんど変わりませんが、100ヤードが安定すると、面白いように変わります。
練習場では、ドライバーを気持ちよく振ったあと、残りの大半をショートアイアンに使う。それだけで、次のラウンドのボギーオン数は変わってきます。




ボギーオンに関するよくある質問
ボギーオンとパーオン、どちらを目標にすべき?
100切りを目指す段階ならボギーオンです。全ホールボギーオンできれば90が見えます。パーオンを目標にするのは、90を切ってからで十分間に合います。
ボギーオン率はどれくらいあればいい?
100切りなら半分程度(18ホール中9ホール)が目安です。これは前述の計算からくる数字で、私自身が100を切った頃の実感とも一致します。なお、アマチュアの平均ボギーオン率について信頼できる公的な統計は見当たらなかったため、ここでは統計値ではなく計算と実感としてお伝えしています。
パー3のボギーオンは?
パー3は2打目でグリーンに乗ればボギーオンです。1打目で乗らなくても、アプローチで乗せて2パットならボギー。パー3こそ、ボギーオンの考え方が効くホールです。
ボギーオンを狙うと、消極的なゴルフになりませんか?
なりません。抑えるのはティーショットではなく、「無理に取り返そうとする2打目」だけです。ドライバーはこれまでどおり思いっきり振ってください。むしろ、次の1打を得意な距離に置く積極的な組み立てです。
ボギーオンできなかったホールはどうすれば?
ダボで上がれば計算どおりです。100切りは、半分のホールがダボでも達成できます。乗らなかったホールを取り返そうとして大叩きすることのほうが、はるかに痛手になります。
まとめ:狙うのはパーオンではなく、半分のボギーオン
- ボギーオン=規定+1打でグリーンに乗せること。2パットでボギー
- 100切りに必要なのは18ホール中9ホール。残り半分はダボでいい
- 変えるのはティーショットではなく、2打目のクラブ選択
- 乗せたあとの3パットで、ボギーオンの価値は消える
- ボギーオン率を決めるのは、100〜130ヤードのショートアイアン
パーオンできなくても、100は切れます。半分のホールで、3打目をグリーンに乗せる。 それだけを持ってコースに出てみてください。






