「ドライバーはOBばかりだし、100切りを目指すなら封印したほうがいいのかな……」
ティーショットが怖くなると、そんなふうに考えてしまいますよね。実際、ネットや雑誌では「100切りにドライバーはいらない」という封印論をよく見かけます。
でも、先に結論をお伝えします。ドライバーを封印する必要はありません。思いっきり気持ちよく打ってOKです。OBが出ても、100切りはできます。
なぜなら、100切りに必要なのはダボペースだから。たとえOBしても、前進4からショートアイアンさえしっかり打てれば、ダボで収まるのです。
この記事では、独学でシングルまで到達した私の経験から、①100切りに必要なスコアの考え方、②OBしても崩れないホールの組み立て方、③本当に磨くべきクラブをお伝えします。
【結論】100切り=ダボペース。ドライバーのミスは織り込み済み

100切りはダボペースで届く
100を切るために、パーはいくつ必要だと思いますか?
答えは、ゼロです。
パー72のコースなら、18ホールすべてダボ(ダブルボギー)で108。すべてボギーなら90。そして、ダボとボギーが半々なら99——これで100切り達成です。
| 回り方 | ハーフ(9ホール) | 18ホールの合計 | 目安 |
|---|---|---|---|
| 全ホールダボ | 54 | 108 | まずはここが基準 |
| ダボとボギーが半々 | 49〜50 | 99 | 100切り達成! |
| 全ホールボギー | 45 | 90 | 90切りが見えるレベル |
この、1ホールごとにダブルボギーで回るペースが、いわゆるダボペースです。スコアの目安は、パー72の18ホールで108。ハーフ(9ホール)なら54です。ラウンド中は「ハーフ54」を基準にすると、いま自分がダボペースより良いか悪いかをすぐに確認できます。
つまり100切りとは、「基本はダボでいい。半分のホールでボギーが拾えればいい」という世界です。パーもバーディも、1つもいりません。
この前提に立つと、ティーショットの考え方がガラッと変わります。
なお、全ホールボギーの「ボギーペース」は90切りの目安です。その段階の戦略は、こちらの記事で解説しています。

OBでも前進4からダボが狙える
「そうは言っても、OBしたら大叩きになるのでは?」と思いますよね。ここがこの記事でいちばん大事なポイントです。
パー4でティーショットがOBになっても、前進4(プレー4)から4打目をショートアイアンでグリーンに乗せれば、あとは2パットで6。そう、ダボです。
基本がダボペースなら、OBは「最初から計算に入れられるミス」。スコアカードの上では、想定どおりの結果でしかありません。OBを恐れて縮こまる必要は、まったくないのです。
ドライバーは思いっきり打っていい3つの理由
私はティーショットをドライバーで思いっきり打つ派です。その理由は3つあります。
理由①:そんなに毎回、OBにはならない
「思いっきり打ったらOBを連発しそう」と感じるかもしれませんが、実際にラウンドしてみると、毎回OBにはなりません。ミスの多くは、曲がってラフや隣のホールに行く程度で収まります。
OBでさえなければ、そこから挽回できます。私も100切りを目指していた頃は、ティーショットを曲げても、そこからフェアウェイに戻して3オン、2パットでボギー——というホールがよくありました。曲げたのにボギー。むしろ計算より良いくらいです。
理由②:ドライバーを持つのは最大でも14ホール
18ホールのうち、パー3が4ホールあります。つまり、ドライバーを握るのは最大でも14ホール。そのすべてがOBになることは、まずありません。
仮に2〜3回OBが出ても、前進4からダボで収めれば、ダボペースの計算は崩れない。「毎ホールOBになったらどうしよう」という不安は、数字の上でも起こらないのです。
理由③:思いっきり振るのがゴルフの醍醐味
そして、いちばんお伝えしたいのがこれです。ドライバーを思いっきり振り抜いて、ボールが青空に向かって飛び出していく。あの気持ちよさこそ、ゴルフの醍醐味です。
私の初ラウンドは130オーバーで、ティーショットはほとんどOBでした。それでも、たった1打のナイスショットが忘れられなくて、ゴルフにのめり込んだのです。
OBを恐れて縮こまったスイングは、楽しくないだけでなく、スイングそのものを崩す原因にもなります。ゴルフを長く楽しみ、上達していくためにも、ティーショットは気持ちよく振り切りましょう。
私が100切りまでにたどった道のりは、こちらの記事に詳しく書いています。

OBしても崩れないホールの組み立て方
では、実際にOBが出たホールをどう組み立てるのか。具体的に見ていきましょう。
OBしたら、前進4打の特設ティーへ
正式なルールでは、OBは1打罰で元の場所から打ち直しです。ただ、多くのゴルフ場では進行をスムーズにするため、「前進4打(プレー4)」というローカルルールを採用しています。フェアウェイの途中に特設ティー(オレンジ色などの目印)があり、OBのときはそこから4打目としてプレーを再開できる仕組みです。
「OBしたら前進4へ。そこからダボを取る」。ラウンド前にこう決めておくだけで、OBが出ても慌てなくなります。
カギは、4打目のショートアイアン
前進4の特設ティーからグリーンまでは、100〜130ヤード程度であることがよくあります。ウェッジから8番アイアンで十分に狙える距離です。
私も当時、OBして前進4から9番アイアンでグリーンに乗せてダボ——というホールを何度も経験しました。4打目をしっかり乗せて、2パット。OBを打ったのに、スコアは計算どおりのダボです。

逆に言えば、100〜130ヤードを「だいたいグリーンに乗せられる」ショートアイアンさえあれば、OBはもう怖くないのです。
ナイスショットのホールは、ボギー以上のチャンス
一方、ドライバーが気持ちよく当たったホールは、そのままボギー、うまくいけばパーのチャンスです。
基本はダボ。OBしてもダボ。そして、ナイスショットのホールでボギーを拾う。この積み重ねで、スコアは自然と99に近づいていきます。
思いっきり打つことと100切りは、まったく矛盾しません。
100切りに本当に必要なのはショートアイアン
スコアを作るのは、ショートアイアンとショートゲーム
ここまで読んで、気づいた方もいるかもしれません。ダボペースの計算を支えているのは、ドライバーの精度ではなく、すべてショートアイアンです。
前進4からの4打目も、曲げたあとの立て直しも、決め手になるのは100〜130ヤードの1打やグリーン周りのショートゲームです。「100切りにいらない」ものがあるとすれば、それはドライバーそのものではなく、ドライバーの精度なのです。
練習はショートアイアン中心。ドライバーは気持ちよく振る
だから、練習の優先順位はショートアイアンが先です。100〜130ヤードを、狙った方向に、同じ距離で打てるようにする。これがスコアメイクの土台になります。ドライバーの練習は「気持ちよく振り切る」感覚を確認する程度で十分です。
100切りに向けた練習の全体像と、練習の質を上げる具体的な方法は、こちらの2記事で詳しく解説しています。


ショートアイアンを最短で「武器」にするには
ただし、ショートアイアンも我流のままでは、なかなか安定しません。私は独学で遠回りした身として正直にお伝えしますが、いちばんの近道はプロにスイングの土台を見てもらうことです。
ダボペースの戦略は、4打目を「しっかり打てる」ことが前提。その土台づくりだけでも、プロの目を借りる価値は十分にあります。
ダボペースのスコアに関するよくある質問
ダボペースだとスコアはいくつになる?
すべてのホールをダブルボギー(パーより2打多いスコア)で回るのがダボペースです。パー72のコースなら「72+36」でスコアは108、ハーフ(9ホール)なら54になります。パー70のコースなら106。「コースのパーに36を足す」と覚えておけば、どのコースでもすぐに計算できます。
ダボペースのままで100切りはできる?
18ホールすべてダボだと108なので、そのままでは100は切れません。ただし、半分の9ホールをボギーにできれば99で100切り達成です。パーもバーディも1つもいりません。「基本はダボでよくて、半分のホールでボギーを拾う」——この記事でお伝えしてきた考え方です。
ボギーペースだとスコアはいくつ?ダボペースとの違いは?
ボギーペースは、すべてのホールをボギー(パーより1打多いスコア)で回るペースで、パー72ならスコアは90。90切りを狙う段階の目安です。100切りを目指す段階では、まずダボペース(108)を基準にして、ボギーのホールを少しずつ増やしていくのが現実的です。
まとめ:ドライバーは楽しむ。スコアはショートアイアンで作る
最後に、この記事の内容をまとめます。
- 100切り=ダボペース。ダボとボギーが半々なら99で達成でき、パーは1つもいらない
- OBしても前進4から。4打目のショートアイアンが打てれば、計算どおりのダボ
- ドライバーを持つのは最大14ホール。毎回OBにはならないし、曲げてもショートアイアンで挽回できる
- だからドライバーは封印せず、思いっきり気持ちよく打っていい
- 磨くべきはドライバーの精度ではなく、100〜130ヤードのショートアイアン
ドライバーは、ゴルフの醍醐味を味わうクラブ。ショートアイアンは、スコアを作るクラブ。この役割分担が腹に落ちれば、ティーショットの不安は消えて、ゴルフはもっと楽しくなります。
あなたが気持ちよくドライバーを振りながら、100切りを達成できることを願っています。
100切りに向けて「何を・どう練習すべきか」の全体像は、こちらの記事で解説しています。

100切りにかかる期間のリアルな記録と、短縮のコツはこちらの記事でどうぞ。


